睡眠不足は肥満を招く...って聞いたことありませんか?
これってどうやら本当らしいですよ。
睡眠不足だと太るというメカニズムは、ホルモンバランスに
よるものと考えられています。
人間の食欲は、食欲抑制ホルモン(レプチン)と
食欲亢進ホルモン(グレリン)の2つのホルモンによって、
制御されているんです。
ところが、睡眠不時間が短いと食欲抑制ホルモンの分泌が抑制されてしまい、
逆に食欲亢進ホルモンの分泌が活発化するんだそうです。
この偏ったホルモンバランスの影響で、食欲が増進し、
カロリー摂取量が増え、結果太る...ということなんですね。
実は最近、この「睡眠不足から肥満になる」というメカニズムを
解明した研究者がいます。
アメリカはカリフォルニア大学の研究チームが被験者の脳活動を
MRI(磁気共鳴画像装置)で測定したところ、大脳皮質にある
食欲と満腹感に係わる領域の脳活動が低下していたそうです。
睡眠不足の状態が慢性化すれば、常に食欲が旺盛となってしまい、
肥満に歯止めが利かなくなってしまうかもしれません。
しかし、一旦太ってしまうと、
動くのがおっくうになってしまうのが人間のサガ。
運動が減れば、カロリー消費量も減ることになり、
さらに太る...という悪循環にもなりかねません。
十分な睡眠時間を確保するのは、忙しい現代人には
なかなか難しいかもしれませんが、睡眠の質を上げることはできます。
半身浴で体をリラックスさせたり、寝る前にストレッチをして
体の緊張を和らげるなどして、睡眠の質を上げ、
深い眠りを摂るように心がけましょう。