管理人のいびきも舌根沈下が大きな原因になっていましたが、
同じ原因でいびきをかいている人は、たぶん多いんじゃないでしょうか。
舌根沈下とは舌の根がのどの奥にだらんと落ち込むことです。
この状態では、舌が上気道を塞いで狭くしてしまうため、
空気抵抗が大きくなりますが、呼吸によって出入りする空気の量は同じです。
狭いところを出入りする空気は、まるで窓から吹き込むすきま風のように
流れるスピードが速くなって、周囲の粘膜をプルプルと振動させてしまいます。
この振動音が口内で共鳴していびきの音になるんです。
睡眠時に舌根沈下しているかどうかは、自分では確かめようもないですが、
起きているときの舌の位置から推測することはできるんです。
通常、口を閉じている状態では、舌は上顎にピッタリくっついています。
これがくっつかずに下に下がり、舌先が下の歯に触れている人は、、
睡眠時に舌根沈下を起こし、いびきをかいている可能性が高いんです。
よく、太った人はいびきをかきやすいといいますね。
しかし、あれは舌根沈下よりも舌に脂肪がつき、分厚くなることで
上気道を塞いでしまうのが大きな原因になっていることが多いんです。
逆に太っていないのにいびき(のどからのいびき)をかく、
という人は舌根沈下を疑ってみて下さい。
また、仰向けに寝るといびきをかくが、横向きならかかないという人も、
舌根沈下が原因になっている可能性が高いです。
このタイプの人は睡眠時に開口していると思われるので、
(以前の私のように)大きないびき音を出しているはずです...。
舌根沈下からくるいびき対策は?
舌根沈下からいびきをかいている人が、かかないようにするには、
横寝するのが一般的な対策ですが、常に横寝するのも苦しいですね。
それに横寝でもいびきをかく人もいるでしょうから、
やはり、根本から舌根沈下しないようにするのが一番です。
それには、舌が落ち込まないように舌の筋肉を鍛え、常に口を閉じるくせをつけ、
さらに口呼吸を鼻呼吸に矯正する必要があります。
たくさんありますが、これら全部を同時に改善するには、
やはり、トレーニングするしかありません。
(関連記事 ⇒ どれが効く?たくさんあるいびきの治し方【トレーニング編】)
しかし、何らかの原因で鼻呼吸がしにくい人は、
まず鼻が通るようにしないといけないので、まずはそちらの対策をしましょう。
それに、飲酒や睡眠導入剤も筋肉を弛緩させて舌根沈下の原因になるので、
これらを控えることも対策になります。
また、探してみたら、舌根沈下を防止するという市販のグッズもありました。
いびきサイレンシアというテープやこちらのマウスピースなど数種類ありますが、
これらを使って改善できるかどうかは不明です。
テープは安いですが、マウスピースは結構高いですね。
ニュージーランド製で、一見すると私が以前使ったマウスピースよりは快適そうです。
(関連記事 ⇒ マウスピースは苦しかった!私が試したいびき防止グッズ(その4))
大きないびきの大きな原因、舌根沈下。ぜひ治したいものです。
思い当たる人は、まずいびきを録音して音の大きさを確認してみましょう。
大いびきなら、まずのどからのいびきなので、舌根沈下の可能性があります。
そして、日中の舌の位置を確認すれば、ほぼ判断がつきます。
その後、自分に合いそうな対策をするといいでしょう。