普段はいびきをかかないけど、風邪を引いたときにはかく、
という人は多いと思います。
あれは鼻腔やのどが炎症を起こし、
粘膜が腫れて気道が狭まるからなんですね。
同じように、むくみもいびきをかく原因になります。
そして、いびきに直結するのは、やはり顔のむくみです。
顔むくみというと顔全体がパンパンになる...というイメージがありますが、
外側だけでなく、鼻腔粘膜やのどの粘膜、舌なども一緒にむくんでいるんです。
顔むくみ解消 ⇒ いびき解消になることも
朝起きると顔がむくんでいる...というパターンが多いと思います。
体内の水分は、起きているときには、重力の法則で下の方に溜まりますが、
横になると頭側にも流れてくるために起こります。
しかし睡眠中といえども、本来、体内の水分が一部分に溜まることはなく、
常に血液によって体内を循環しているのが普通です。
むくむということは、体液の循環が上手くいっていないということなんですね。
顔むくみの原因と対策
やはり原因は生活習慣によるところが大きいですが、
思わぬ病気の場合もあり得るので、注意したいところです。
アルコールの影響
アルコールの作用で血管が拡張し、血管壁の透過性が高まるため、
細胞内に水分が停滞しやすくなり、顔むくみの原因となります。
飲酒は顔むくみの最大の原因といわれてますので、
連日の飲酒を避ける、適量でストップすることが大切ですね。
塩分・糖分の過剰摂取
塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を最適化するために
体が水分を溜め込んでしまうことから、むくみを生じさせます。
糖分も水分を吸収する性質があるので、摂りすぎると水分を溜め込み、
むくみの原因になってしまいます。
しょっぱいものだけでなく、スイーツなど炭水化物の摂りすぎにも
注意したいところです。
血行不良によるもの
運動不足、長時間の同じ姿勢、冷え性、ストレスなどによる
血行不良からむくみを生じることもよくありますね。
お風呂はシャワーだけで済ませず、湯船にも浸かり、
就寝前に足湯やストレッチなどをして血行を促進しましょう。
甲状腺機能低下症などの病気によるもの
甲状腺機能低下症は40歳以上の女性に多い病気で、
甲状腺ホルモンの分泌低下が原因で様々な症状を引き起こします。
顔や手足にむくみを生じさせるだけでなく、上気道構成筋を弛緩させ、
気道を狭めてしまうため、いびきや睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
特に女性の方で、顔や目の周りがむくむようになった、急に声がしわがれてきた、
いびきをかくようになった、急に体重は増えたなど、体調に異変がある場合は、
病院を受診した方がいいと思います。
治療は主にホルモン補充療法が行われています。
顔がむくみやすい人は、そのむくみがいびきの原因かもしれません。
また、何らかの病気が潜んでいて、症状としていびきが現れている可能性もあります。
たかがむくみ...と侮らない方がよさそうです。