CPAPとは持続陽圧呼吸療法(continuous positive airway pressure)
のことで、これに使われる医療機器のこともCPAPと呼ばれます。
簡単に言うとコンプレッサーで上気道に空気を一晩中送り続け、
この空気圧で上気道を広げっぱなしにするというものです。
CPAPは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の第一治療選択肢ですが、
根治治療ではないので、一生涯続けなければなりません。
費用は月/診察料込で約5,000円ですが、お金のことより
通院が面倒だという人も多いんじゃないでしょうか。
そして、そもそもCPAP装着が苦痛だという人もいます。
(関連記事 ⇒ CPAP(シーパップ)のQ&A)
自分に合えばCPAPでなくてもいい
マスクそのものが不快、鼻の粘膜が乾燥してヒリヒリする、
マスクからの空気漏れで目にしみるなど、苦痛の理由は様々ですが...
CPAPなんてもう、やめたーい!という声もよく聞きます。
このCPAP治療をやめるには、代替治療をするしかありません。
現在、考えられる代替治療をお伝えしますね。
ダイエットする
肥満の方はもちろん、内臓脂肪型肥満の方にもダイエットは有効です。
分厚くなった舌、粘膜の内側に蓄えられた脂肪を削ぎ落とせば、
上気道の面積が広がり、SASの改善が見込めます。
外科手術
中等症までの閉塞型睡眠時無呼吸症候群には、いびきの手術として
馴染みのあるLAUP(口蓋垂軟口蓋形成術)が有効な場合があります。
さらに切除範囲が広いUPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)というものも
ありますが、いずれの手術も自分に適用するとは限りませんので、
医師とよく相談する必要があります。
また、自己治癒力による組織の再生によって症状が再発したり、
後遺症のリスクもありますので、熟慮の上、決断して下さい。
スリープスプリント療法
マウスピースによって下あごを前進させ、上気道構成筋が閉塞しないように
するという治療法で、主に軽度のSAS患者に用いられます。
CPAPと比べると費用も安く済みますし、携帯性もいいですね。
ただ、適用できたとしてもこれはこれで苦しいです...。
人によって感じ方は様々なので、苦にならない人もいるでしょう。
上気道構成筋を鍛える
上気道が閉塞する大きな原因といわれているのが、
加齢による上気道構成筋の筋力低下、及び粘膜の弾力性の低下です。
舌、軟口蓋などを更生する筋肉群を鍛えることで睡眠中の筋弛緩を抑え、
上気道が閉塞しにくくなります。
(関連記事 ⇒ より早く効率よく!新しいいびき矯正トレーニング法)
このほか、ナステントという市販の経鼻エアウェイもありましたが、
誤飲事故が起こって自主回収されているため、現在は購入できません。
※現在は販売が再開されています。
...CPAPをやめたい!という人、その中でも手術を考えている人は、
繰り返しになりますが、よく医師と相談して下さいね。