睡眠時無呼吸症候群の症状として、日中の抗しがたい眠気があります。
昼間、耐えられないほど眠いという人はこの病気の可能性がありますが、
もうひとつ疑わなくてはいけない病気があります。
それがナルコレプシー。
この病気は別名「居眠り病」といわれる睡眠障害で、
強い眠気のために、居眠りを繰り返すことから名づけられました。
この眠気は、夜たっぷり眠っても関係なく襲ってくる発作で、
一日に1~2回から、人によっては際限なく引き起こされることもあり、
仕事など普段の生活に支障をきたすのが特徴です。
ナルコレプシーになると社会的に不利に見舞われる
ナルコレプシーには様々な症状がありますが、
はっきりとした原因は解明されていません。
【症状】
- 日中の強い眠気が長期間続く
- 情動脱力発作(カタプレキシー)※
- 入眠時に見る幻覚・幻聴
- 睡眠麻痺(金縛り)
- 夜間熟睡できない・何度も目が覚める
※情動脱力発作(カタプレキシー)
喜怒哀楽など強い感情が起こったとき、全身の力が抜けてしまう状態。
【治療】
眠気を抑制する薬の投与
(原因が確定していないため対処療法しかない。)
【問題点】
仕事中や運転中であっても、お構いなしに発作が起きるため、
失敗や交通事故などの危険がある上に、あまり認知されていない病気のため、
周囲の無理解によって、怠け者と思われてしまうことです。
また、患者本人も病気と気づかないことがあるため、
治療をしない人も多いのです。
眠気によって、仕事や学業がおろそかになってしまい、
周囲の人から評価を下げられ、会社を辞めるはめになることも。
もし、ナルコレプシーが疑われる場合は、
一刻も早く病院で検査を受けないといけません。
放置すれば結果的に自分が損をすることになってしまうので、
早期の治療が重要になります。