同室で寝ている夫婦の間であれば、パートナーのいびきは不快ですから、
何かしら相手に分からせようとするものです。
しかし、別室で寝ているほかの家族はどうですか?
別室からいびきが聞こえてきても、自分がそんなに苦痛でなければ、
「まあ、いつものことだから...」と黙っているんじゃありませんか?
実際、私もそうでした。
小学3年の頃にアデノイド肥大から大きないびきをかいていたんですが、
病気に気付いたキッカケは、同室で寝ていた親がいびきに気付いたからでした。
アデノイドの手術後、一旦はいびきが治まったものの、
中学~高校くらいから、再びいびきが復活したんです。
しかし、その頃は一人部屋で、家族のだれも指摘しなかったため、
大人になるまでまったく自覚がありませんでした。
そして...社会人になって一人暮らしを始めてから、苦労する羽目になったんです。
初めて一人暮らしをしたのが狭いワンルームだったんですが、
私の部屋のドアだけ、いつも蹴られたような跡がついていました。
たぶん隣人が蹴ったんでしょうね^^
その後もいびきに苦労させられる人生が長く続きました...。
別室で寝ている家族のいびきを指摘すべき理由
いびきは通常は無自覚ですから、だれかに指摘されない限り
気付かない人がほとんどです。
家族が指摘してあげなければ、
いつかどこかで他人に指摘されることになります。
それも親しい友人でない限りは、悪意や敵意を伴った形で指摘されますから、
いびきの自覚がない本人はとてもショックを受けてしまいます。
また、健康に問題がある場合もあり得るので、必ず言うべきです。
小児の場合
2~4歳くらいの小さいお子さんが一人部屋で寝ることはあまりないと思いますが、
小学生くらいになると子供部屋を与えるご家庭もあるでしょう。
小児の場合は扁桃・アデノイド肥大によるいびきや無呼吸が一番多いので、
必ず親が気付いてあげなくてはいけません。
中学生以上の場合
一般的には扁桃やアデノイド肥大は小さくなっているはずですが、
大きないびきをかく場合、肥大が残っていたり、鼻疾患の可能性があります。
口呼吸のくせがついてしまい、鼻の発育が阻害されてアデノイド顔貌になったり、
口呼吸から病気に罹りやすくなったりといったリスクがあります。
また、修学旅行などで外泊したときに他人から指摘されることもあり、
その後の人格形成に悪影響があるかもしれません。
大人の場合
社員旅行や友人同士の旅行、ホテル、健康センター、サウナ、ネットカフェなど、
子供よりも外泊する機会が多いと思います。
他人からに疎ましがられたり、人間関係が悪化するリスクがあります。
また、習慣的な大きないびきは、睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病の可能性もあるので、
健康を損なうリスクも子供より高くなります。
お年寄りの場合
高齢者は上気道の筋肉も衰えているため、内側の粘膜も緩みがちで、
舌根沈下をおこしやすいため、いびきをかく場合があります。
そのほか、無呼吸や低呼吸の可能性もあります。
高血圧の人が無呼吸や低呼吸になると、脳血管障害のリスクが高まるので、
習慣的にいびきをかいている高齢者には注意が必要です。
いびきに無自覚な家族に指摘してあげる理由は、病気のこともあるんですが、
自覚してからのメンタル的な悪影響を抑えるため、というのが大きいです。
私はメンタルをズタズタにされましたのでよく分かります...。
気付いたら教えてあげて下さい。