睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状には、
- 習慣的に大きないびきをかく
- 日中の強い眠気
- 中途覚醒
- 集中力の低下
などなど、これら以外にもたくさんありますが、
SASと同じ症状が出るのに、違う病気があります。
それが上気道抵抗症候群です。
上気道抵抗症候群と睡眠時無呼吸症候群の違いは?
上気道抵抗症候群の症状は症状は、SASほぼ同じですが、
SASのように無呼吸や低呼吸にならず、低酸素血症もみられません。
一般的にこの病気はSASの亜型と考えられていています。
この上気道抵抗症候群という病名は、1993年に著名な研究者に
よって命名されました。
それ以前から患者はいたのですが、SASの診断基準に当てはまらないため、
医師によって判断が異なり、病名もマチマチだったんです。
上気道抵抗症候群は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)同様に、
上気道が閉塞することで発症します。
上気道が狭くなってしまうため、必要な空気を取り込むには
強く息を吸う必要があります。
その強い呼吸運動によって、いびきが発生するだけでなく、
何度も覚醒してしまい、睡眠の質の低下を招いてしまう病気です。
上気道抵抗症候群の検査と治療
上気道抵抗症候群の検査は、睡眠時無呼吸症候群と同じ、
終夜睡眠PSG(ポリソムノグラフィ)検査で診断されます。
そして治療も閉塞型睡眠時無呼吸症候群と同じく、
CPAPによる治療が主体となります。
大きないびきを習慣的にかくけど、無呼吸はなさそう、
でも睡眠中、何だか息苦しい…という人は、この病気を疑ってみましょう。
昼間の強い眠気など、危険を伴う症状もありますので、
SASじゃないから平気、というわけにはいきません。
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