睡眠不足になると、食欲に係わるホルモンバランスが崩れ、
肥満になりやすくなるという記事を書きましたが、
(以前の記事 ⇒ 睡眠不足と肥満の関係)
逆に、質の高い睡眠にはダイエット効果があるんです。
質の高い睡眠を十分にとると、代謝や脂肪燃焼に係わるホルモンが
バランスよく分泌されるからなんです。
睡眠中に分泌されるダイエットに関係するホルモン
レプチン
食欲を抑制するホルモンです。
満腹中枢を刺激して食欲をコントロールする働きがあります。
睡眠不足になると十分に分泌されなくなってしまいます。
グレリン
食欲を増進させるホルモンです。
睡眠不足になると分泌が促進されてしまいます。
成長ホルモン
骨や筋肉の成長を促すほか、栄養素の代謝促進や、
肝臓でのグリコーゲン分解を促し、体脂肪の燃焼も促進します。
コルチゾール
脂肪の代謝、エネルギー変換に係わるホルモンです。
睡眠中に体脂肪を分解してくれます。
この中で脂肪燃焼に深く係わっているのがコルチゾールです。
このホルモンが最大限に効果を発揮するのは、AM3時~朝まで
といわれています。
そのため、AM3時には夕食で食べた食物の消化を
終わらせておくことがポイントです。
食物の消化に掛かる時間は、食物によってかなり違いますが、
おおむね2時間~4時間は掛かります。
あまり遅い時間に食事すると、コルチゾールが効果を発揮する時間帯でも
胃腸が消化活動中...ということにもなりかねませんので、
早めの食事を習慣づけることが大切です。
眠りすぎはNG
この「寝るだけダイエット」を成功させるには、
質の高い睡眠を十分にとることが必要ですが、
眠りすぎは逆効果になります。
コルチゾールは人間が昼間に活動するために分泌され、
エネルギー変換を行いますが、お昼頃には分泌が低下します。
そのため、遅くまで寝ていると脳が「エネルギーは必要ない」と判断して、
分解して生産されたブドウ糖を、元の体脂肪に戻してしまうんです。
これではせっかくのダイエットが無駄になってしまいますね。
くれぐれも眠りすぎには注意してくださいね。