睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状のひとつが我慢できない眠気。
眠っても眠っても眠い、過眠症の症状が現れることがあります。
仕事中であろうが、運転中であろうが容赦なく襲ってくる眠気。
しかし、居眠りしても眠気が改善しないのが過眠症です。
しかし、過眠症の原因はSASだけではありません。
そのほかにも下記のような原因が考えられます。
- ナルコレプシー
- むずむず脚症候群
- うつ病
- 尿毒症
- 何らかの脳障害
- 線維筋痛症
- 薬の副作用
そのほかの過眠症
特発性過眠症
原因不明の過眠症です。
昼間の抗しがたい眠気が持続的に続きます。
朝の目覚めが極めて悪く、頭痛やめまいなどの症状もあり、
短くとも6ヶ月程度はこの状態が続くといわれています。
原因がわからないため、今のところ効果的な治療法がありません。
月経関連過眠症
月経のある女性特有の過眠症。
生理の前になると強い眠気を感じて過眠になります。
原因は黄体ホルモンによるものと考えられています。
黄体ホルモンには睡眠を促進する作用があるため、
このホルモンの血中濃度が高まる生理前になると
眠気が強くなってしまうんです。
人間は体温が上がると覚醒し、下がると眠くなるものですが、
黄体ホルモンには体温を上げる働きがあるため、
睡眠中と覚醒中との境目が分かりにくくなることも原因と考えられています。
睡眠時無呼吸症候群の危険な症状のひとつ、過眠症。
考えられる原因はたくさんありますが、
主な原因は何らかの睡眠障害です。
繰り返し襲ってくる日中の眠気を自覚している人は
放置していては危険です。
まずは医師の診断を仰ぎましょう。