若い頃にはまったくいびきをかかなかったのに、
50歳前後からかくようになった...という女性は実は少なくありません。
閉経前後の年齢になると、卵巣の機能が低下し、
それに伴って、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌も低下します。
ホルモンバランスが乱れることで発症するのが更年期障害。
様々な症状を引き起こしてしまいます。
障害とまではいかなくても、エストロゲン減少によって
誘発されるのが「いびき」なんです。
エストロゲンといびきの関係
エストロゲンは俗に美人ホルモンと呼ばれる、
女性らしいボディラインを作るのに欠かせないホルモンです。
また、精神を安定させ、穏やかで優しい性格を作るのも
エストロゲンによるものといわれています。
そして、エストロゲンには上気道周辺の筋肉を
コントロールする働きもあるんですよ。
このホルモンが減少すると、上気道周辺の筋肉が弛緩しやすくなり、
気道が狭まることで、いびきを誘発してしまうんです。
いびきだけでなく、同時に睡眠時無呼吸症候群の発症リスクが
高まってしまうことも。
(関連記事 ⇒ 男性とは違う?女性のいびきについて)
更年期のいびき対策は?
ホルモン療法
原因はエストロゲンの減少なので、更年期障害で行われる
ホルモンを補充する治療が有効です。
しかし、ホルモンを補充すると、乳がんの発症率が高まるなどの
リスクがありますので、ほかに更年期障害の症状がない場合には
あまりおすすめできません。
いびき外来
自分に合った治療を提案してもらえます。
また、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には
保険適用でCPAP治療が受けられます。
レーザー手術
レーザーでいびきの原因になる組織(のどちんこ周辺)を
切除する手術ですが、これもリスクがあるので慎重に検討しましょう。
(関連記事 ⇒ いびきレーザー治療のメリットとデメリット)
自分で対策する
自分に合うと思われる方法で自己対策する方法です。
当サイトの「いびきの治し方」カテゴリーを参考にしてみてくださいね^^
女性の場合、閉経後に睡眠時無呼吸症候群を発症する人が
急激に増加します。
もしも、朝起きると頭痛がする、昼間に強い眠気がある、
などの症状がある場合、まずは病院で検査を受けることをおすすめします。