いびきの原因は人それぞれ違うので、やみくもに対策するのではなく、
まずはその原因を見極めて対処するのが、改善への一番の早道です。
そこで、いびきをかく人のタイプを管理人流に分類してみました。
大きく分けるとこんな感じでしょうか。
- 仰向けのみ発生タイプ
- 鼻づまりタイプ
- 口呼吸タイプ
- 肥満タイプ
- その他の疾患によるタイプ
- ホルモンバランスの乱れタイプ(女性)
- 原因不明タイプ
私流ですが、これらのタイプ別に対処法をまとめてみましたので、
お困りの方はちょっと試してみて下さい。
自分のタイプを見極めよう
簡単にサクッと止めたいいびきですが、
それができれば誰も苦労しませんよね。
最短でいびきを治すために、まずは自分のタイプを見極め、
自分に合った対策をしましょう。
(関連記事 ⇒ いびきをかかない方法は原因と部位によって変わる)
仰向けのみ発生タイプ
仰向けの姿勢のときに舌がのどの奥へ落ち込み、
気道が狭まることでいびきをかいてしまうタイプです。
毎日じゃなく、時々かく、という人はこのタイプが多いようです。
考えられる原因の筆頭は枕が合ってないこと。
つまり、仰向けの姿勢のときに必要以上にうつむきになっていて、
気道が圧迫されて狭まることが原因と考えられます。
また、普段から猫背気味でうつむき加減の人は、
寝るときもうつむき加減になって、気道を圧迫しがちです。
効果的な対処法は2つあります。
- 横寝のくせをつける
- うつむき加減にならない枕に変える
(関連記事 ⇒ 私が試したいびき防止グッズ(その2)いびき防止まくら)
枕と寝姿勢に注意して、気道を確保すればいびきが軽減されます。
鼻づまりタイプ
鼻づまりから口呼吸が誘発されていびき発生、
または、鼻いびきが発生してしまうタイプです。
鼻炎や副鼻腔炎などの鼻疾患からくる鼻づまりのほか、
夜間だけ、なぜか鼻がつまるという人も。
夜間の鼻づまりについては、以前の記事でも書きましたが、
副交感神経の働きで、鼻の毛細血管が拡張することで起こります。
また、アレルギー性鼻炎に罹っているが自覚していないという人も。
(関連記事 ⇒ なぜだろう?夜になると鼻がつまる⇒いびきの原因に)
いずれにしても、鼻づまり解消が一番の対処法です。
耳鼻科での治療やレーザー手術以外では、下記のような
市販品を使うという方法もあります。
- 鼻腔拡張テープ
- 点鼻薬
この中でいちばん即効性があるのは点鼻薬ですが、副作用により、
だんだん鼻づまりが悪化するので、長期連用は避けましょう。
口呼吸タイプ
鼻づまりから口呼吸を誘発することもよくありますが、
鼻がつまっていなくても口呼吸になる場合があります。
原因としては、飲酒、ストレス、疲労からくるものや、
もともと口呼吸のくせがついてしまっている、ということも考えられます。
お酒を飲むとアルコール分解のため、普段以上の酸素が必要なので、
より多くの酸素が取り込める口呼吸を誘発します。
そして、アルコールには弛緩作用があるので、のど粘膜が緩み、
舌がのど奥に落ち込むことで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
ストレスを受けたときや疲労が激しいときも、普段以上の酸素を必要とし、
筋肉も弛緩するので、口呼吸を誘発してしまいます。
このタイプの対処法としては、鼻呼吸を促進するトレーニングをしたり、
口閉じテープを使うなどが有効です。そして、飲みすぎないことも。
(参考記事 ⇒ 口呼吸を鼻呼吸に変えていびき改善)
肥満タイプ
一般的な肥満体だけじゃなく、見た目では太って見えない
隠れ肥満もこのタイプに含まれます。
のどの粘膜周辺についた脂肪や分厚くなった舌が気道を狭め、
いびきを発生させてしまいます。
肥満は睡眠時無呼吸症候群になりやすいので、
特に注意が必要なタイプです。
やはり、痩せるのが一番の対処法ですが、難しい場合は
あごの引き締めエクササイズだけでも行うといいでしょう。
(関連記事 ⇒ あごの脂肪が原因かも?あごを引き締めていびき改善)
その他の疾患によるタイプ
アデノイドや扁桃などののどの疾患によるものや、
甲状腺機能低下症による粘膜のむくみが原因の場合があります。
いびきはこれらの疾患のサインとして現れているので、
体に異変を感じているなら、病院で診てもらいましょう。
ホルモンバランスの乱れタイプ(女性)
女性の場合、更年期になるとエストロゲンの分泌が低下するので、
上気道周辺の筋肉が弛緩してしまい、いびきをかくようになる人がよくいます。
(関連記事 ⇒ この歳になって急に...女性のいびきと更年期)
また、まだ卵巣が元気なはずの20代や30代でも、過激なダイエットや
ストレスなどによって、エストロゲン分泌が低下することがあります。
まだ若いのにいびきをかくという女性は、
ホルモンバランスの不調が原因かもしれません。
体の冷えや睡眠不足、食生活に注意し、ストレス解消を図りましょう。
原因不明タイプ
何にも思い当たることがないという人は、睡眠中の
上気道構成筋の過剰な弛緩が原因である場合がよくあります。
これらの筋肉群は何もホルモンバランスの乱れだけでなく、
男性でも若い人でもストレスなど様々な原因で緩みやすくなります。
いびきの原因がさっぱりわからないという人は、
上気道構成筋を鍛えることで改善が期待できます。
(関連記事 ⇒ より早く効率よく!新しいいびき矯正トレーニング法)
いかがだったでしょうか。上記の中に思い当たるタイプはありましたか?
繰り返しになりますが、いびきをかく原因は千差万別ですので、
原因を見極めた上で対処するのが改善への早道です。
ところで、いびきをかく原因としてもっとも多いのは肥満タイプといわれています。
蓄えられた脂肪が上気道周辺を狭め、呼吸によって通過する空気の流れを早くし、
粘膜を激しく振動させることで、大きないびき音になる訳ですね。
太っているという自覚がある人は、減量がいびき改善への早道ですので
面倒がらずにダイエットに励むことが大切です。
逆に肥満でないのにいびきをかく、という人は上記のタイプの中から
自分はどれに該当するのか見極めでみましょう。
まずは自分のタイプを見極めた上で自分に合った対処法を試しましょう。